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レーベンフック研究会のホームページ

 ペットボトルラジオ
顕微鏡とは、全く関係ありませんが、ウエブで「ペットボトル」を利用した「ものつくり」を検索していたら、「ペットボトル鉱石ラジオ」という記事を見つけました。さらに、100円ショップで購入できる「100円ラジオ」についての記事もたくさん見つかりました。東京工業高専の皆さん方の、「傘ラジオ」にも驚きました。顕微鏡作りのために集めたペットボトルも在庫いっぱいなので、暇にまかせて「ペットボトルラジオ」を作ってみました。「ペットボトル顕微鏡をのぞきながら、音楽を聴く...」という具合には行きませんが、子どもたちが顕微鏡に飽きてきたら、息抜きにコイル巻きを経験してもらってはいかがでしょうか。制作費は、500円程度だと思います。  

 

 
1.コイルを作る  
 
エナメル線(0.29mm)15mをペットボトルに巻き付けます。およそ50回ほど巻けます。巻き始めの部分には穴を開け手、エナメル線をペットボトルの中へ引き込み、その先を口から出しておきます。口から20cm位出ていれば良いでしょう。何回か巻いたら、その都度セロテープで固定してゆくと、失敗無く巻けます。巻き終わりの部分もペットボトルに穴を開け、巻き始めと同じように線の端を口から出しておきます。  
     
     
   
ポリバリコンは通販で200円位で入手できます。 ポリウレタン導線(エナメル線の代わりに使いました。)  
 
2.ラジオ本体を作る    
 
回路図はこのようになります。LMF501というICは、高周波増幅3段と検波回路を内蔵した便利なICです。100円ラジオに同じようなICが使われていますが、接続するピンの配置が異なることがありますので流用する場合はご注意下さい。  
     
バラック配線でも良いのですが、ユニバーサル基板ヲ小さく切って組んでみました。小学生にはちょっとむつかしいと思います。まずは、半田付けを教えなくては...。  
     
3.それぞれのパーツをつなぐ    
 
   
クリスタルイヤフォンは、入手が困難ですが、セラミックイヤフォンというものが通販で売られています。100円ショップのイヤフォンは、マグネティックイヤフォンなので使用できません。100円ショップで300円で売られている「補聴器のおもちゃ」のようなものであれば、コンデンサマイクを外して、入力回路の部分へ直接接続すれば使用できます。  
   

「手巻きコイル」とポリバリコンを並列に接続し、ラジオ本体の基板へ接続します。太陽電池が300円ほどで入手できますので、これを利用すると電源スイッチがなくても良くなります。岐阜のようなローカル地では、NHK(第1)と、岐阜放送が良く聞こえます。「都会」では、分離の悪さが問題になるかも知れませんね。ペットボトルコイルは倒して、放送局(のアンテナ)の方向に向けて受信してください。