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ペットボトル顕微鏡は、どなたが考案されたのでしょうか。私は、ウエブで見つけましたが、キャップのねじのシステムをピント合わせに使うなんて、驚きの発想です。発明者をご存じの方はお教え下されば幸いです。以下に、子どもたちとの試行錯誤によって「改良?」した、私の作り方を紹介させていただきます。 | |
1.ペッとボトルの選び方(1) | |
ペットボトルには、280ml入りの小さなものと、500ml入りの大きなボトルがあります。小さい方のボトルは、大きいものと比べると容器の素材が固いので、小学校低学年の教室では、大きいほうのボトルを用いる方が良いと思います。容器は、よく水洗して乾かしておきます。
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2.ペットボトルの選び方(2) |
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ペットボトルのキャップには、いろんなタイプがあります。キャップの底を見て下さい。下の写真のような突起が出ているものは使えません。
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下の写真のようなキャップは使用できます。突起がないか、それとも取り外せるようになったものです。どうしても、下の写真のようなキャップが見つからない場合は、上のようなキャップの突起物を切り取って下さい。 |
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最近は、「突起」のあるキャップが増えていますので、どうしても「突起」のないキャップが見つからないときは、ルーターに「丸ノコ」を取り付けて切り取ります。 | |
3.ペットボトルの切り取り | |
はさみあるいはカッターを使って、下の写真のようにペットボトルを切ります。カッターを使うよりも、はさみの方が安全ですが、小学生の力では切れないかも知れません。あらかじめ切り取ったものを用意しておくか、大人が補助して切り取ります。くれぐれも、怪我をしないように...。 | |
4.試料のせ台(簡易スライドグラス)の作り方 | |
上のように切り取ったペットボトルの残りの部分もすぐには捨てないでください。下の写真のように切り取ります。でこぼこのある容器の場合は、できるだけ平らな部分を見つけて切り取ります。15mm×20mmの大きさです。切り取った後、4つの角を少しだけ切り取っておいてください。これが観察しようとする試料を載せる台になります。大きさは、ペットボトルの口の部分よりも少しだけ小さいはずです。
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ペットボトルを切り取って作ったスライドグラスは、平らにはできませんので、アクリル板(0.5mm)を切ったものを準備すると便利です。 | |
アクリル板(0.5mm厚)を18mm×18mmに切ります | 4つの角をニッパーなどで落とします |
市販のアクリル板はビニールのカバーをかぶっていますので、使用前に刃がします | プラスティックケースにいれて保管します |
ペットボトルには、このように載せて、セロテープで固定します。 | |
5.キャップの穴明けとキャップへの球レンズの取り付け | |
キャップに、ガラスビーズの直径よりも少し小さめの穴を開けます。穴の周りは、細かなヤスリを使ってきれいに仕上げて下さい。バリなどが出ていると、顕微鏡をのぞいたときに、周囲が汚れて見えます。 | |
※ ガラスビーズ(直径2mm)は、たくさん手持ちがありますので、必要な方はメールでご連絡下さい。送料・梱包費用は、ご負担いただきます。 | |
わかりやすくするために、キャップは半分に切った図にしてあります。 | |
穴にガラスビーズを押し込みます。穴がガラスビーズよりも大きいと、ビーズが穴に固定されませんので注意してください。中央にガラスビーズよりもやや小さめの穴を開けたシールを貼り付けて、ガラスビーズを固定します。 | |
6.ペットボトル顕微鏡の組み立て |
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試料載せ台は、試料を貼り付けてからペットボトルの口の部分に取り付けます。4隅をセロテープで固定します。その上からキャップが被さりますので、キャップのネジ部分にはみださないように注意してください。 | |
7.観察の方法 | |
自作したペットボトル顕微鏡のチェックをしてみましょう。試料のせ台に、小さくやぶいたティッシュペーパーを貼り付けます。上記の「組み立て」の要領で顕微鏡を組み立てます。 | |
ペットボトル顕微鏡を手に持ち、明るい方を向けてキャップの方からのぞきます。レンズの部分にできる限り目を近づけて下さい。キャップを少しずつ締めたり緩めたりしてみて下さい。ピントの調節ができます。どうですか、ティッシュペーパーの細かな繊維が見えましたか。いろんなんものを「試料のせ台」に載せて、観察してみてください。 | |