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レーベンフック研究会のホームページ
ペットボトル顕微鏡では、少し物足りないし、使いにくいという方のために、携帯用の「シングル・レンズ顕微鏡」を作ってみましょう。中学生以上の生徒であれば、子どもたちに作ってもらうことも可能だと思います。 | |
1.用意する道具 | |
電気ドリル、ドリルの刃(0.8mm、2.8mm)、ねじ切り用タップ(3mm)ヤスリ、NTカッターなど |
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2.用意する材料 | |
木の板(15mm×1000mm×3mm位のものが、100円ショップで入手できます。3〜4枚入りです)、カラーダブルクリップ(下図のものが100円です)、ユリヤねじ(ホームセンターで300円位です)、黒スプレー塗料、ガラスビーズ(直径2.0mm)、 | |
※ ガラスビーズ(直径2mm)は、たくさん手持ちがありますので、必要な方はメールでご連絡下さい。送料・梱包費用は、ご負担いただきます。 | |
ユリヤねじ |
カラーダブルクリップ |
3.木材を切り2つの穴を開ける。 | |
市販のスライドグラスのサイズは76mm×26mmですので、木材を80mmの長さに切ります。のこぎりを使わなくてもカッターで切れます。中央部に1.8mmの穴を開けます。実際は使用するガラスビーズの大きさよりもやや小さい穴を開けます。片側から10mmのところに3mmの穴を開けます。 |
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4.中央の穴をきれいに仕上げて、塗装する
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中央の穴にはガラスビーズをはめますので、穴の周囲がきれいでないと顕微鏡として使用するときに、視野の周囲が汚くなります。目の細かなヤスリを使って、きれいに仕上げます。穴の大きさが大きくなりすぎるとガラスビーズが固定できませんので、ガラスビーズの大きさよりもやや小さくなるようにして下さい。仕上がったら、黒い色のスプレー塗料で着色します。 | |
5.ユリヤねじを取り付ける | |
端の穴にはユリヤねじをねじ込みます。必要に応じて、ねじ切り用タップで軽くねじを切っておくとねじ込みが容易になりますが、ゆっくりと、まっすぐにユリヤねじをねじ込んでゆくだけでも結構です。あまり、強引にねじ込もうとすると、板が割れてしまいますので注意してください。このねじは、ピントの調節に使います。 | |
6.ガラスビーズを取り付け、片側にクリップを取り付ける | |
中央の穴にガラスビーズをはめ込みます。ガラスビーズには、素手で触れないようにして下さい。油分などが付着すると観察ができなくなります。穴の中央にガラスビーズが固定されていることを確認します。さらに、明るい方をむけて覗き、視野の周囲がきれいな円形になっていることを確認します。もし汚かったら、穴の周囲の仕上げをやり直します。ユリヤねじの取り付けられていない側にクリップを取り付けて出来上がりです。 | |
7.使用方法 | |
下の図のように、スライドグラスをクリップではさんで使用します。試料は、ガラスビーズの下のところに位置するようにします。ユリヤねじを回すと、試料とレンズとの距離が変えられますので、ピント合わせができます。 | |