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レーベンフック |
ロバート・フック |
さて、前ページをお読みになって、レーベンフックとロバート・フックという2人の人物の概略がお判りななったと思います。ロバート・フックは、「ミクログラフィア」という本を出版しました。この本は、彼が自分で作った顕微鏡を使って観察した、いろいろなものの顕微鏡画集です。さらに、この本の中には、物理学実験や天文学に関する研究成果も収められています。あまり国外へ出ることのなかったレーベンフックは、初めての英国旅行の時に、この「ミクログラフィア」に出会い、大きな影響を受けたようです。オランダに帰ったレーベンフックは、本格的に顕微鏡の開発と、顕微鏡観察を始めたようです。ロバート・フックは、何人かのオランダ人からの紹介でレーベンフックを知り、彼の実力を当初から認めざるを得なかったようです。その頃、ロバート・フックは、天文学や物理学の分野で、ニュートンとの論争もあり、顕微鏡観察についてはあまり力を入れてはいなかったのかも知れません。いずれにしても、レーベンフックの作った単レンズ顕微鏡は、ロバート・フックの使っていた複式顕微鏡(レンズを2枚使った顕微鏡)よりも解像力が優れていたのは確かです。
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